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2020-07-27 19:55:54
女大名 清心尼 ―気高く生きて候―
戦国時代から江戸時代初期にかけて、女大名として生きた実在の人物がいる。名は祢々、のちに清心尼と名乗り、家臣や領民から慕われた。祢々は根城南部氏(現在の青森県八戸市根城)八戸家当主の直政が病没したあと、未亡人ながら家督を継いで御家断絶の危機を救った。南部宗家で叔父にあたる利直の理不尽な命により、遠野に転封されると、遠野南部氏初代直義の義母として鍋倉城の城主を務め、今日に至る遠野の礎を築いた。権謀術数が渦巻く下剋上の世にあって、清心尼は気高く清廉に生き、八戸家(遠野南部家)の隆盛を導く。数奇な運命にもてあそばれながらも、妻として、母として、そして女大名としての使命をまっとうした清心尼。史実に準拠しながらも、大坂の陣で奮迅したうえ非業の死を遂げる北十左衛門との出会いと別れも織り込み、歴史小説としての醍醐味を堪能できる。
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